債務整理をすると、その後お金を借りることができなくなると言われますが、債務整理後にキャッシングをすることはまったくできないのでしょうか。
結論から言うと、色々と条件はつきますが債務整理後でもキャッシングすることはできます。
どういう条件、会社であればキャッシングすることができるのか、またそもそも債務整理をした後にキャッシングができない理由や、債務整理の手続き中にキャッシングはできるかなどを見ていきたいと思います。
債務整理をした後にキャッシングできる?
債務整理後に審査が通らない理由
債務整理後に審査が通らない理由は、信用情報機関のブラックリストに載ってしまうからです。
任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理をすると、金融事故として債務整理をした人の情報が信用情報機関に載ることになります。これを一般的にブラックリストに載るといいます。
多くの金融機関では審査をする時に信用情報機関の情報を参照しているため、ブラックリストに載ってしまうとほとんどの会社で審査落ちすることになります。
銀行はもちろん、大手消費者金融や信販会社なども同じですので、これらの会社でローンを組んだり、クレジットカードを作ることができなくなります。
一定期間でブラックリストからは解除される
債務整理をすると、手続きの種類ごとに一定年数はブラックリストに載ることになるので、その期間はブラックとして新規の借入だけでなくクレジットカードも作ることができません。
債務整理をしても一生ブラックリストに載るわけではなく、一定期間が経過すると金融事故情報は削除されます。
ブラックが解除されれば、後は普通の人と同じように純粋に属性を審査されてお金を借りることができます。
債務整理後でもキャッシングできる審査が甘い会社は?
銀行、大手消費者金融は難しい
では、信用情報のブラックリストに載っていると、絶対にお金を借りることができないかというと、必ずしもそうではありません。
法律上は信用ブラックの人にお金を貸してはいけない決まりはなく、あくまで各会社の審査基準の中で「ブラックの人を弾く」という基準を設けているだけです。
各社の審査基準の中でブラックの人でも通すようにしていればお金を借りることはできます。
大手消費者金融や銀行では、金融事故を起こしたリスクの高いお客に貸さなくても多くのお客さんがいるので、ブラックの人は審査に通りません。
大手の消費者金融よりもリスクを取ってお金を貸してくれる中小の消費者金融の中には信用情報がブラックの人でもお金を借りることができる会社があります。
独自の審査基準を持つ中小消費者金融
中小の消費者金融では、独自の審査基準を持って、大手の消費者金融が貸しづらい人にもお金を貸しています。
そのため、会社によっては債務整理後で信用情報のブラックリストに載っている人でも審査結果によってはお金を借りることができます。
安定した収入や年齢、他社の借入で延滞・滞納がないなど最低限の審査に通る要件が必要になりますが、過去の債務整理歴だけがネックでお金を借りることができないという人は中小の消費者金融をチェックしてみるとよいでしょう。
闇金は絶対に避ける
ただし、法定金利や総量規制など法律の規制を無視した違法業者はヤミ金ですので、そういった業者からお金を借りてはいけません。
あくまで金融庁の管理の元正規に運営されている業者からお金を借りるようにしましょう。
ヤミ金でお金を借りると、異常に高い金利で必ず返済が滞り、トラブルのもとになります。金利が低そうに見えても年利ではなく月利だったりして法外な利息を払うことになります。
最悪の場合、また債務整理の手続きのお世話になるなんてこともありますので、そのような事態だけは絶対に避けるべくヤミ金ではない正規業者の範囲内で探すようにしましょう。
正規業者かどうかは貸金業者としての届出、登録がされているかをチェックすればすぐにできるので、ホームページや事務所に掲示している貸金業者の登録番号を確認するようにしましょう。
債務整理の手続き中キャッシングをするリスク
なお、債務整理の手続き後で返済中、または完済していてまだ信用情報のブラックリストに載っている状況の人は、上記のような中小の消費者金融を探すのが良いですが、債務整理の手続き中であれば、ブラックリストに載っていないこともあり大手でも審査に通る可能性があります。
ただし、債務整理の手続き中にさらにキャッシングをするのはリスクでしかないので避けるのが賢明です。
仮に任意整理の手続き中にキャッシングでお金を借りると、整理対象の債権者としては見過ごせない事態になります。
自分のところの借金の利息分を減額しているのに、新たにお金を借りてそちらには利息も含めて全額返そうとしているのですから当然ですよね。
「誰が借金の減額に応じるか」ということになってしまいます。
また、債務整理の手続きや相談は弁護士して一緒に進めていくのが一般的ですが、弁護士からも債務整理の手続き中の新たな借金はやめてくれと言われるはずです。
そのような取り決めを無視してキャッシングをしてしまうと、上述した債権者との交渉が難航するだけでなく、弁護士と依頼者の信頼関係も崩れることになります。
最悪の場合、弁護士が依頼を辞退してしまう可能性もあります。
弁護士が依頼を辞退してしまうと債務整理の手続きが宙に浮いたまま止まってしまいますし、支払った着手金などは一切返金されません。
新しい弁護士も見つからず、自分で交渉してもうまくいかず、結局自己破産するしかなくなる・・・なんてことも十分考えられます。
債務整理中にキャッシングをするのはこれだけのリスクがあることなので、避けるのが賢明です。
どうしてもお金が必要な場合は債務整理を依頼している弁護士に相談しましょう。
場合によっては弁護士報酬の支払を融通してくれることもありますので、まずは相談するのが良いと思います。
どんなに急にお金が必要であっても、弁護士を無視して勝手な行動はしてはいけません。
まとめ
債務整理後や手続き中のキャッシングについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 債務整理後の一定期間は信用情報のブラックリストにのる
- 大手消費者金融や銀行ではお金を借りることはできない
- 中小の消費者金融であれば信用ブラックでも借りられるところがある
債務整理をすると、信用情報のブラックリストに載ることになるので、基本的には新たな借金をしたり、クレジットカードを作るのは難しくなります。
ただし、ブラックリストに載っている客にお金を貸してはいけないという法律的な制約があるわけではないので、独自の審査基準を設ける中小の消費者金融の中にはブラックの人でも借りられる会社はあります。
闇金は論外ですが、正規業者の中にもブラックで借りられる会社はありますので、債務整理後(ブラックリストに載っている間)にお金を借りたい人は中小の消費者金融を探してみるのが良いでしょう。
中小の消費者金融で債務整理後でもキャッシングできるといわれているのは、アロー、フタバ、セントラル、アルコシステム、ライフティなどです。
エニーなども審査が通りやすいことでよく知られています。
これらの会社でも多くの金額は難しいです。少額のキャッシングであれば中小の会社で貸してもらうことができます。
債務整理の手続き中のキャッシングはトラブルのもとになるので避け、どうしてもお金が必要な人は、事情を弁護士に相談してどうしたら良いか決めると良いでしょう。
債務整理をしても、ブラックリストに載る期間は5年から10年程度と決まっており、一生お金が借りられないわけではありません。
将来ずっとお金が借りられないのは困るという人でも債務整理をすることで借金を減額して、将来的にはローンを組んだりすることはできます。
不安な人はまず弁護士事務所に無料相談するか、ネット上でできる借金がどれくらい減額できるかのシミュレーターなどを利用して、どれくらい借金が減らせるのかチェックしてみることをおすすめします。
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