借金を滞納していると、債権者に訴訟を起こされ裁判になるケースもあります。
訴訟や裁判という言葉を聞くと、借金滞納をすると逮捕されてしまうのか不安になる人もいます。
借金を滞納すると逮捕されることはあるのか、見ていきたいと思います。
借金を滞納すると逮捕されるか？
結論から言うと、借金を滞納したからと言って警察に逮捕されることはありません。
警察に逮捕されるのは犯罪を犯した時ですが、借金をすることや返済を滞納してしまうことは犯罪ではないので、警察に逮捕されることはないです。
詐欺は犯罪ですが、普通に借金をして返済を滞納している場合は詐欺に該当せず、警察が介入してくることはありません。
むしろヤミ金でお金を借りている人は、違法業者であるヤミ金を逮捕してもらうことができます。
借金を滞納していると裁判を起こされる
借金を滞納していると、債権に訴訟をされ裁判を起こされます。
裁判と聞くと自分が犯罪者になったかのように感じますが、借金返済で債権者から起こされる裁判は民事の裁判です。
裁判には民事と刑事の2種類があり、刑事裁判は法律を犯した人を裁くもので検察官が訴えを起こします。
民事は民間人同士の裁判で、訴えは一方の人が起こします。
借金滞納で起こす裁判は、借金を返済してくれないと債権者が債務者を相手取って行う裁判です。
刑事裁判ではないので、逮捕されることもなく、犯罪を犯しているわけではありません。
逮捕されないという点では一安心ではあります。
借金滞納のデメリットはいっぱい
ただし、逮捕されないからと言って、借金を返済しないで良いわけではもちろんありません。
民事裁判でも裁判に負けると、判決によって給料や財産の差押えをされることがあります。
給料の差押えをされる
給料の差押えの際は、債権者から申し立てをすることになり、第三債務者である勤務先の会社にも通知がいくことになるので、会社に給与を差押えられたことがバレます。
借金をしていて、返済できなかったこともバレますので、勤務先での信用はガタ落ちになります。
人間関係にも影響することになるため、給与差押えをされるとかなりダメージは大きいです。
家族にもバレる
さらに、家や車など生活に密着したものを財産として差押えられると、家族にもバレることになります。
夫婦であれば預金通帳の残高などから差押えされたことがわかりますし、保険などは満期を迎えた時にバレます。
財産の差押えを受けた場合、子供ならまだしも妻や夫など配偶者にバレずに処理することはまずできません。
借金をしていたことが後からバレると夫婦感の信頼関係も崩れますし、家族生活に影響が出ます。
遅延損害金で借金が膨らむ
差押えまでいかない状態でも、滞納するとすぐにデメリットが発生します。
借金を滞納していると、遅延損害金という通常の金利とは違うペナルティが利息とは別にかかります。
金利は債権者によって異なりますが、20%というところが多いので、滞納している期間は利息が倍かかっているようなイメージになります。
利息の返済もしていないため、借金はどんどん膨らみ訴訟を起こされるころには返せる金額ではなくなっていることがほとんどです。
借金を滞納すると、督促が徐々に強まり、その後一括請求をされたり、内容証明を送られて最終的には訴訟になります。
借金が返せない金額まで膨らむ前に、一刻も早く手を打つ必要があります。
借金滞納で困ったら
このように、借金滞納で逮捕されることはありませんが、借金を滞納しても良いことは一つもなく、どんどん不利な方向に追い込まれます。
借金額が返せないほど膨らむ前に、債務整理を検討するのが重要です。
債務整理は借金を合法的に減額したり帳消しにすることができます。
また、債権者からの取り立てもすぐ止めることができるので、借金の返済が難しい人や業者の取り立てに悩んでいる人は債務整理はメリットがあります。
債務整理は手続きが複雑で、自分で手続きすることは不可能ですので、弁護士などの専門家へ相談が必須です。
債務整理の中でも選択肢がいくつかあるため、自分にどんな選択肢があるのか、どれくらい借金を減らせるのかを教えてもらうこともできます。
相談は無料ですので、無料相談できる弁護士を探して、借金問題を早期に解決してください。
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