任意整理の返済中にまとまった収入が入った場合には、一括返済や繰り上げ返済を考える人は多いと思います。
普通のローンの返済であればまずできる一括返済ですが、任意整理後の一括返済は可能なのでしょうか？
債務整理で一括返済・繰り上げ返済はできる？
結論から言うと、任意整理で一括返済や繰り上げ返済することはできます。
任意整理は債権者と債務者の2者間の合意による契約のため、基本的には債権者の合意があればどのように返済しても問題ありません。
一括返済、繰り上げ返済の合意はできる？
任意整理の一括返済や繰り上げ返済については、債権者である金融業者の合意が必要です。
合意が必要となると、また弁護士に交渉してもらわないといけないのかと考える人もいますが、間違いなく合意してくれます。
むしろ和解先の業者は喜んで合意をして、一日も早く一括返済をしてほしいと言ってくるでしょう。
よく考えると、貸したお金が返ってくるのは早いほうが良いので当たり前ですよね。
任意整理の合意がされても、その後の返済が滞る債務者は多いです。そのため、任意整理の合意がされても金融機関としては安心できない日々が続きます。
確実に借金が返ってくる、しかも予定よりも早く返ってくるとなると、金融機関には断る理由はありません。
喜んで合意に応じてくれるでしょう。
一括返済、繰り上げ返済のメリット
- 借金生活から早く解放される
- 借金完済の満足感を早く得られる
借金生活から早く解放される
一括返済や繰り上げ返済のメリットは、何と言っても借金生活から早く解放されることです。
任意整理をする人は、長く借金生活に苦しんでいた人が多いです。
任意整理の合意をしても、返済の日々が続くことに変わりはないので、一括返済することで早く借金生活にピリオドを打つことができます。
借金があるのは、常にお金のことが頭の片隅にあり気持ちの悪いものですので、一括返済で身をキレイにできるのは大きなメリットです。
借金完済の満足感を早く得られる
借金完済の満足感を早く得られるというメリットもあります。
借金生活を一刻も早く抜け出したい人にとっては、借金完済は念願のゴールといえますので、一日でも早く返したい人は多いでしょう。
家族に心配をかけている人も、借金完済することで家族を早く安心させることができます。
一括返済や繰り上げ返済には、このような精神的なメリットが大きいです。
ただ、逆に言うとメリットはそれだけで、特に経済的なメリットはありません。
一括返済、繰り上げ返済の注意点
一方で、一括返済、繰り上げ返済をする場合、いくつか注意点や理解しておくべき点があります。
- 返済は担当弁護士を通して行う
- 各債権者には平等に返済をする
- 経済的メリットはない
返済は担当弁護士を通して行う
まずは事前の弁護士への相談です。
一括返済や繰り上げ返済を検討する場合には、必ず担当の弁護士に先に相談することが重要です。
債権者へ直接やり取りをするとややこしいことになるので、必ず弁護士を通すことが重要です。
各債権者には平等に返済をする
また債権者平等の原則がありますので、債権者によって返済額や割合の違いがあってはいけません。
この辺りは弁護士に相談すればうまくやってくれますので、一社にだけ一括返済するなどはできないと理解しておくと良いでしょう。
経済的メリットはない
なお、和解内容にもよりますが、任意整理では一般的に利息をなくして返済期間を3年から5年で合意することが多くなっています。
つまり早期返済しても、経済的なメリットはあまりありません。
低金利でも預金をしていた方がわずかながらに利子がもらえますし、もしも急にお金が必要になった時にも対応できます。
もちろん、一刻も早く任意整理を終えたいと思いますので、そういった方は早期返済をしても良いと思いますが、経済的メリットは特にないということは理解しておく必要があります。
そのため、一括返済を申し出れば、金融機関も特に問題なく合意してくれると思います。
本当に一括返済や繰り上げ返済をするかは、弁護士も交えて協議する必要があります。
まとめ
任意整理後の一括返済や繰り上げ返済について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 任意整理後に一括返済や繰り上げ返済することができる
- 借金生活から早く解放される
- 利息を返済していない場合は経済的メリットはない
任意整理後の一括返済をすることが可能で、金融機関との合意も簡単にできると思われます。
一括返済をすることで、借金生活にピリオドを打つことができるので、一日も早く抜け出したい人は満足感を得ることができ、家族を安心させることにもつながります。
一方で、任意整理は利息をカットする形で和解するのが一般的ですので、一括返済をしても総返済額は変わりませんので、経済的なメリットはありません。
むしろ返済期間中に預金などで少しでも預けておいた方が利子ももらえるので、一括返済するのは損という見方もできます。
とはいえ、精神的な満足度と経済的なデメリットをどう考えるかはその人次第です。
個人的には一刻も早く借金生活を終わらせて、身をきれいにしたい気持ちはとてもよくわかりますので、まとまったお金が用意できるのであれば選択肢の一つとして検討しても良いと思います。
まずは弁護士の先生に相談してみましょう。
なお、今借金に悩んでいる人もまずは弁護士に相談に行きましょう。
債務整理に強い弁護士の多くは、無料相談を受け付けており、費用についても分割払いなどに対応していることも多いです。
相談した結果、簡単に解決できる問題であることも多いので、長い時間悩むのはもったいないです。
債務整理が必要になった場合でも、合法的に借金を減らすことができるので、返済負担は減ります。
まずは無料相談できる弁護士を探してみてください。
また、すぐに弁護士に相談に行くのに抵抗がある人は、まずは自分の借金がいくら減らせるかネット上で診断もできます。
匿名、無料で3つの項目に答えるだけで自分にあった手続きや、借金がどれくらい減らせるか診断結果を見ることができます。
債務整理でいくら借金が減るのか？今すぐ無料診断
借金ゼミナールの借金減額シミュレーターは、簡単な項目の入力で借金がいくら減らせるかシミュレーションすることができます。
無料、匿名、40秒ほどの入力で利用することができ、自分の状況にあった借金問題に強いおすすめの法律事務所を見つけることもできます。
完全無料で24時間利用可能なので、まずは借金がどれくらい減らせるかチェックしてみてください。
今すぐ無料診断してみるおすすめの法律事務所
東京ロータス法律事務所※旧岡田法律事務所は、相談だけなら何度でも無料になっていて、土日祝日も相談対応しています。
借金問題を10,000件以上も解決してきた実績のある、経験やノウハウが豊富な弁護士事務所です。全国対応で出張面談を必ず行ってくれるので、地方の人でも安心して相談できます。
借金問題に強い弁護士でありながら、弁護士費用が相場よりも安い点も嬉しいポイントです。
東京ロータス法律事務所へ
借金の時効（条件・中断事由）と債務整理の関係
生活保護受給者ができる債務整理とメリット、デメリット
債務整理で車を残す方法と債務整理後のカーローンへの影響
債務整理した後に生命保険に加入できる？